こんにちは、ema です。
今日は、気まぐれに「ぼろ泣きしてしまった」作品を取り上げてみたいと思います。「時をかける少女」や「雲の向こう約束の場所」で泣いてしまう涙腺の弱さなのであまり参考にならないかもしれません。あしからず。
「ドゥームズデイ・ブック〈上〉」「ドゥームズデイ・ブック〈下〉」/ (著) コニー・ウィリス, (訳) 大森 望
まずはこちらの作品をば。ストーリの粗筋は、タイムスリップが実用化されはじめた近未来。女子学生が中世ヨーロッパを実地調査するために過去に向かうが、タイムスリップを担当した技師が謎の病気で倒れてしまう。過去と現代で繰り広げられる人間と病気との闘いのドラマ。
上下併せて1000ページを超えるだけになかなか気軽にはオススメできないのが難点なのですが、純粋にヒューマンドラマとして楽しめる一冊です。2050年代と1300年代という舞台設定と、タイムトラベルという点から「SF」ということになっていますが、別にそれは異世界ファンタジーであってもそのまま通用する内容で、小難しい箇所は特に無く、誰にでも勧められる作品です。SFに抵抗がある人も是非。人間ドラマがメインの小説ですので。そもそも、20年も経っていない小説にもかかわらず、21世紀も未来と言うよりは、ところどころ過去にすら感じる設定です。事実は小説より奇なりか。
同著者の「航路 上,」 「航路 下」/ (著) コニー・ウィリス, (訳) 大森 望 とどちらを推すか悩むぐらいぼろ泣きしてしまった小説です。文庫化されたようなのでこちらも是非に。どちらの作品もボリュームはありますが大森 望氏の訳も軽妙で読みやすいです。
何故か SF にはもの悲しい物語が多いように思います。
クライマーズ・ハイ / (著) 横山 秀夫
日航機事故を題材に、その取材に取り組む地方新聞の記者を描いた作品。とにかく登場人物が熱い。その熱さの源流は後悔であり、嫉妬であり、使命感であり、虚栄心であり、好奇心であり、正義感でもあるわけで。負のどろどろしたものと、それにあらがう人々の描写が心に迫りました。
作者の原体験が大きく下敷きなっており、それがプラスにもマイナスにもなっています。映画化もされていますが、断然原作を推します。もうちょっと刈り込まれて短くても良かったように感じたのが残念。
「俺のドリルは天を衝くドリルだ!」。始めに、作品紹介で、この台詞だけを観たときには意味不明だと思いました。でも、見終わった後にこれほどこの作品を現す台詞は無いように思います。死亡フラグが立ったと思えば、熱く散り。かつての敵は、今日の戦友。舞台は地下から、はては宇宙。王道すぎる王道。ドリル片手に穴掘りシモンが突き進む。
人類が地上を追いやられ、地下に潜って生活していた別世界のお話。恐怖政治を敷く螺旋王を打倒する旅が、あれやこれやと・・・後半は各キャラが見せ場たっぷりで、毎回涙無しには観れなかったように思います。是非、頑張って後半まで観てみて下さい。
銀英伝なんかでは、まずあの人が退場することで物語から彩りが減り、さらにあの人が退場すると一気に物語としての勢いを失うように、グレンラガンも中盤、あの人がああなることで、失速してしまうのではないかと思ったのですが、全くの杞憂でした。そのことには素直に驚きました。
今年の夏、劇場版を観に行ったのですが、相も変わらずに、ぼっろぼろ泣いてしまい、とどめにはスタッフロールでもぼろぼろ泣いていました。ガイナックス作品では FLCL や トップをねらえ! や 王立宇宙軍 オネアミスの翼 なんかも好きですが、グレンラガンを一番推したいです。
以上、ネタが無いので一部過去記事を再利用した・・・げふんげふん。でお送りいたしました。アニメだと「宇宙のステルヴィア」なんかも後半の泣きッぱなしっぷりは酷かったのですが、上記三作品を選んでみました。